神主を務める佐藤さん

八千代市村上の梨畑近くの森の中に佇む「七百餘所(しちひゃくよしょ)神社」。

鎌倉時代から続く由緒ある神社で、ご祭神は国土の神様、国常立尊(くにとこたちのみこと)です。

境内に一歩足を踏み入れると、周囲を取り囲む背の高い木々の影響か、一気に気温が下がり、古の世界に迷い込んだような感覚になります。

日陰で涼しい境内

神主を務める佐藤さん(61)は元中学校の教師であり、八千代市立郷土博物館や県立中央博物館の学芸員としても15年間勤めた経験を持ちます。

郷土博物館で神社に関する展示会を担当したことがきっかけで、神仏への恩返しができたらという思いで、神道の勉強を始め、本格的に学びを深め、ついには神主の資格を取得しました。

今年、定年退職を迎えたタイミングで、七百餘所神社の新たな神主として奉務することになりました。

佐藤さんが奉務する金曜・土曜・日曜・祝日にはのぼりが立てられ、社務所でご祈祷やご朱印の対応を行っています。

取材日にも参拝者が訪れ、狩衣に身を包んだ佐藤さんがお祓いされる姿が見られました。

地域と共に歩み、守られてきた神社

毎週金曜・土曜・日曜・祝日は社務所が開いています

(佐藤さん)神主は神様と人々を繋ぐ大切な役割を担っています。

昔は多くの神社に神主がいましたが、今では八千代市には私を含めて二人しかおらず、他の神社の神主も兼務している状況です。

七百餘所神社は定期的に境内の清掃を行っていただいている地元の方々がいたり、祭礼の時に神楽殿で奉納される「村上の神楽」という市の文化財も、地元の神楽保存会の方々によって受け継がれていたりと、地域と共に歩み、守られてきた神社です。

私はこの七百餘所神社を、地元や近隣の方々の心の拠り所となれるような、温かい神社にしていきたいと思っています。

戦国武将の村上綱清公ゆかりの神社ですので、試合や受験等の勝負事にご利益があるほか、秋からは七五三のご祈祷も始まります。

もしよろしかったら、ご参拝くださると嬉しいです。

編集者あとがき

道路を挟んで向かいに駐車場がある

今までただ通り過ぎるだけだった神社の新たな一面を知り、地元の方々のたくさんの努力があって、神社が守られてきたことを改めて実感しました。

七百餘所神社

【住所】八千代市村上433番地
【駐車場】5台
【電話】080-8160-1672
【ご祈祷・ご朱印の受付】毎週金曜・土曜・日曜・祝日 9:30〜16:00
【HP】七百餘所神社公式ホームページ

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