【八千代市】高木リスクに備える新技術 油屋園 アーボリスト(特殊伐採)を語る

 近年、異常気象の影響で台風の大型化や記録的豪雨が増え、家のそばの高木が倒れる被害や枝葉の落下、隣家への干渉が問題になっています。

道路にはみ出した樹木の管理を呼びかける自治体もありますが、お金がかかることや、車の出入り・騒音などで近隣に迷惑をかけるのでは…と懸念し、つい対処が後回しになってしまう方も多いのではないでしょうか。

そう話すのは、八千代市で「特殊伐採(アーボリスト)」事業を手がける「油屋園」の川名泰子さん。

人の手による安全で静寂な伐採

(川名さん)「特殊伐採(アーボリスト)」とは、職人がロープで木に登り、最小限の道具だけで伐採を行う、欧米発祥の専門技術です。

重機を使わず人の手で伐採するため、狭いスペースや傾斜地など複雑な現場にも柔軟に対応ができます。

従来の伐採よりも手間がかかる反面、建物や人への被害を極力抑えられ、静穏性が非常に高く、住宅密集地はもちろん、寺社の境内、住宅の裏庭に伸びすぎたシンボルツリーなど制限が多い場所での導入が広がっています。

果樹園の悩みから生まれた挑戦

 油屋園はもともと果樹栽培を営んでおり、先代から受け継いだ果樹園には多くの高木がありました。台風のたびに枝が折れて隣家へ越境し、ご迷惑をおかけしていました。

従来の高木伐採では、切り倒す方向に広いスペースが必要で、重機を使うとなると高額な費用がかかっていました。

そんな時、他の手段を模索して出会ったのがアーボリストという職人の存在です。

果樹の剪定や枝の状態を見極める感覚には慣れていたため、アーボリストの技術にも強く惹かれました。

まずは自園の木を安全に管理できるよう、国内唯一の「アーボリストトレーニング研究所」で国際基準の安全技術を学び、樹上における高度な伐採技術、資格を習得。

多種多様な形状の樹木でトレーニングを行い「特殊伐採事業」として新たなサービスを立ち上げるに至りました。

 木々は成人式や結婚などの際に記念植樹されたものも多く、その家の思い出がたくさん込められています。

アーボリストの繊細な技術は、安全で環境に配慮をした伐採をするだけでなく、大切な木を守るための応急処置や、最小限の負担での伐採をご提案する新しい樹木管理の形です。

老木が傾いていて不安…将来的な倒木が心配だけど、どうしていいかわからない…そんなときは、お気軽にご相談ください。

油屋園

(電話)090-9399-6180
(メール)aburayaen@gmail.com
★現在モニター価格で対応しております

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