【佐倉市】城下町の神徳 麻賀多神社を訪ねて

 麻賀多神社は、1050年以上前の古文書に社名記載のある悠久の歴史をもつ神社。印旛沼の東側〜南の地域にのみ18社存在し、旧佐倉藩の総鎮守として古くから「まかたさま」と人々に親しまれ崇敬されてきたお社です。
 麻賀多神社を熟知される宮司の宮本勇人さんにお話を伺いました。

ー歴史は?
 鎮座は二千年以上前に遡るといわれております。徳川家康が江戸に幕府を開くと老中の土井利勝が佐倉に移封され、佐倉城を築き城下町を形成。それ以降は、城地鎮護・佐倉藩総鎮守の神として代々の城主・家臣に篤く崇敬されました。現在の社殿は天保14年、後に幕府の老中首座を務めた藩主堀田正睦公が建て替えたものです。『佐倉城天守』よりも本殿の標高が高いのが特徴。日本では古来より高い山や森には神が宿り降りる場所とされていました。

宮司の宮本勇人さん

ー歴史は?
 鎮座は二千年以上前に遡るといわれております。徳川家康が江戸に幕府を開くと老中の土井利勝が佐倉に移封され、佐倉城を築き城下町を形成。それ以降は、城地鎮護・佐倉藩総鎮守の神として代々の城主・家臣に篤く崇敬されました。現在の社殿は天保14年、後に幕府の老中首座を務めた藩主堀田正睦公が建て替えたものです。『佐倉城天守』よりも本殿の標高が高いのが特徴。日本では古来より高い山や森には神が宿り降りる場所とされていました。

ー『まかた』の意味は?
 諸説ありますが、千葉県は古来「麻」の産地であり「総国」の総は麻を表しています。また、印旛国の国造として派遣された多一族の伊都許利命が代々祀ってきた社であった為「麻の国で多氏が賀す神の社」からといわれています。佐倉の地名も「麻の倉」が転じたという説があり、佐倉地方が物流の中心的地位を占めていたことが判りますね。

ー御祭神は?
 姫神「稚産霊命」をお祀りし、恋愛成就や安産子育・健康守護・事業発展等の ご神徳をいただけます。全ての生きとし生けるものとの良いご縁を結び、背中を押して力を与えてくださり、人・万物・事業の生成・発展を見守って下さる神様です。

*  *  *
 取材中「今日、こちらに来られたのもご縁です。」というお言葉をいただき、はっとしました。物事は偶然ではなく全て繋がって成り立っているもの。様々なご縁を当たり前とせず、感謝をもって年末を迎えられたら来年は更に素敵な年になるような気がしました。
 尚、年末年始は、大祓式・ご祈祷が行われます。お振る舞いや出店などもあり、毎年たくさんの参拝者で賑わいます。元日の明け方〜9時前・1月2日の14時頃は比較的混雑が和らぐそうですよ。また、2月3日の節分祭では、豆やお菓子が台上から撒かれ、希望者には手の甲に厄除けの判を押印してくれるそうです。
 神社は、神様と同じ時間を過ごせる場所。心穏やかに自分を見つめ直す時間を作るためにもお勧めのスポットです。

〜ご利益あり!麻賀多神社 境内のみどころ〜
●樹齢800年以上の大銀杏
佐倉市内で1番古いとされている大銀杏の大木。御神木から誕生した子孫の木も境内内にあります。親子三代の銀杏の木とは子孫繁栄のご利益かも!?

●摂社・三峯神社(麻賀多様の祖父母神)
伊弉諾尊・伊弉冉尊をお祀りし、火防・盗賊除けの御神徳がある。
福禄寿…延命長寿・招財招福のお力を戴けます。

●末社・疱瘡神社(なで恵比寿)
少彦名命をお祀りし、病気平癒の御神徳がある。
(別名)なで恵比寿…御神像を直に撫でることにより、そのお力を戴けます。

●摂社・稲荷神社(麻賀多様の御子神)
豊受姫命をお祀りし、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全・子孫繁栄の御神徳がある。

【所在地】佐倉市鏑木町933番地1(佐倉城趾公園入口)
【アクセス】JR・京成佐倉駅から徒歩15分
【お問合せ】☎︎043-484-0392(9時~17時)
【駐車場】有※大晦日〜1月3日迄は自由広場(くらしの植物苑前)もご利用いただけます。
【HP】http://www.makata.jp

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