今年も早いもので、もうじき師走。年末年始用のお買い物に市場へ足を運んでみませんか?船橋市地方卸売市場(以下、船橋市場)は『魅力ある市場』を目指し、一般の方向けのイベントを多数開催。今回は、船橋市場潜入ルポをお届けします。
市場内で最初に向かったのは青果物卸売場。流通の過程で品質を落とさずフレッシュな状態で消費者に届けられるよう管理。また、業者向けに卸す為、通常より早く旬の野菜が手に入るそうです。葉物野菜がシャキッとしているのは、品質管理の成せる技なんですね。ただし、一般小売は2店舗のみです。
次に向かったのは、80店舗以上が並ぶ水産仲卸店舗。うち22店舗がマグロを取り扱っています。マグロは、捕獲された時点で内臓を取り出して冷凍し、色変わりの少ない様に加工され、マイナス約50℃を保ちながら輸送・保管。超低温冷凍により、細胞膜を壊さず美味しく食べられるそうです。
市場の方々は共通して、素材そのものの美味しさを味わってもらう為に、徹底した商品(温度)管理による鮮度の良い商品を、誇りをもって販売されているのを感じました。プロのこだわりと心意気を感じる市場です。
市場でのお買い物を楽しむ極意!
其の一
午前中の早い時間に行くべし!
8時〜10時位迄がおすすめ。市場は朝が早く、6時頃から購入出来、お昼前後には店じまいの所が多い。
其の二
値札をチェックすべし!
値札が出ていない店舗は一般小売不可の場合が多いので注意。ひと声かけて確認を。
其の三
お店の人と話すべし!
繁忙期を除き、『おすすめ』『地元産の美味しいもの』『珍しいもの』『美味しい食べ方』等を伝授してもらえたり、魚を調理用に カットしてくれる場合も。一見、話しかけづらい雰囲気でも、実際は気さくな方が多く、交流を楽しめるのも市場の醍醐味。
其の四
関連店舗も覗くべし!市場の駐車場を挟んで向かい側には、肉・漬物・乾物・米・調味料・駄菓子・調理器具や食器等が揃う約60店舗が軒を並べる。食堂は市場で調達した新鮮な海鮮丼をはじめ、和・洋・中・印と様々あり、どこも『ボリューム満点で旨い!』がウリ。
仲卸さんにインタビュー!
マグロ一筋36年「有限会社加平分店」さん。
『看板を背負っている以上、お客様を裏切るような事は出来ません。当店を信頼して通ってくれるお客様がいる限り、喜んでいただけるようひと手間かけ、きちんとした冷凍状態で管理した良い品質の物を販売。スーパー等ではあまり見かけない様々な部位を置いているので、調理法等お気軽にお聞きください。一般的に、マグロは赤身がきれいで黒ずんでいないもの、筋の少ないものを選んで。』
生命力が強く、購入後1週間位保存可能(水につけなくても良い)。通年で多く獲れ、ハマグリやアサリの半値以下と価格が安い(船橋市場参考価格300〜400円/kg)。塩気が強くダシが良く出る為、様々な料理に活用可能。砂抜きも不要。浜焼き・酒蒸し・クラムチャウダースープなどがオススメ♪
イベント
●市民開放デー『ふなばし楽市』 偶数月の第1土曜日
一般市民に市場を開放し、特設売り場では海産物から農産物まで新鮮な産品がお得に手に入ります。スタンプラリー参加で素敵な景品も当たる♪
●体験型市場見学ツアー『わくわく市場探検隊』 毎月第3土曜日
※時期により変動。要申込。詳細はホームページへ。
模擬せり体験・マイナス50℃の冷凍庫見学・ターレやフォーク
リフトとの記念撮影等、市場の中を探検するツアー。
●年末大売出し 12/25〜30(例外あり)
おせち具材セット・お刺身・お餅・エビ・カニ等のお正月用品を販売。29、30日は早朝5時からマグロの解体ショー&即売会を予定。レアで新鮮なマグロが手に入る毎年大人気のイベントですが、非常に混み合い、品薄状態が予想される為、ゆっくりお買い物がしたい方は27、28日がオススメ。
【住 所】船橋市市場1-8-1
【駐車場】有
【アクセス】JR「船橋駅」または京成本線「京成船橋駅」から徒歩約15分
【休市日】日曜日・祝日・水曜日他(ホームページ要確認)
【問合せ】☎︎047-424-1151