京成千葉中央駅から徒歩10分。

千葉市美術館4階にある「つくりかけラボ」は、アーティストの創作の現場を公開し、来館者もそのプロセスに立ち会うことができる、実験的なプロジェクトです。

「五感でたのしむ」「素材にふれる」「コミュニケーションがはじまる」のいずれかをテーマに、アーティストと来館者がその場で関係を紡ぎながら、空間が変化していきます。

  現在は「つくりかけラボ18 池田光宏│きっとこれも誰かの仕業」が開催中。

池田さんは、「見る」と「見られる」の関係性から誘発される想像力をテーマに制作をしています。

この展示では、「制作には無意識に他者の影響がある」という池田さんの考え方が出発点となっています。

池田さんの視点を体験するワクワク

空間は大きく2つのエリアに分かれており、一つは池田さんの展示エリア、一つは誰もがいつでも参加できるワークショップエリアです。

展示エリアでは、池田さんの「光によるモノの見え方の変化」がテーマの作品が展示され、蛍光色の様々なカタチが、多彩な光の影響により色を変える様子を見ることができます。

一方、ワークショップエリアでは、池田さんより定期的に出されるお題から連想するカタチを来館者が蛍光色紙に切りだし、空間に加えていくことができます。

 作品を置く場所を考える際、他の方の作品との関係性を自然と意識していたことにハッとしました。

「制作には無意識に他者の影響がある」という池田さんの考え方通りなのです。

池田さんの、制作時の視点を体験することができました。

また、「無意識に他者と共作をしていた面白さ」も実感しました。

アートとのふれあい

学芸員さんは「つくりかけラボ」について「子供たちには初めてのアート体験を、大人たちには新たな自分の居場所として愛されたら」と語りました。

取材当日は親子で楽しむ方も見られ、その想いが伝わっていると感じました。

 常に変化する空間である「つくりかけラボ」は、何度訪れても新しい発見があります。

この夏、ぜひアートとふれあうひと時を楽しんでみてはいかがでしょうか。

千葉市美術館 つくりかけラボ18
池田光宏│きっとこれも誰かの仕業

【開催日】2025年6月11日(水)〜9月28日(日)10時〜18時 ※金・土曜日は20時まで
【会場】千葉市美術館(千葉市中央区中央3‐10‐8)
【休館日】8月4日(月)・18日(月)・9月1日(月)・16日(火)
【入場料】無料※その他展覧会は別料金
【電話】043-221-2311
【HP】https://www.ccma-net.jp/exhibitions/lab/25-6-11-9-28/

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