千葉市にあるホキ美術館は現代の日本人画家による写実絵画を専門に収集・展示している日本でも珍しい美術館です。

“Serene”とは静かで穏やかな様子を表す言葉。

かつて森本草介氏は、友人から自身の絵を「Sereneな絵だ」と評されました。

本展では、ホキ美術館が選ぶ“静”を感じる2人の作家、森本草介と島村信之の作品をご紹介します。

現実よりリアル!? 写真と見間違える絵画

写実絵画…美術に詳しくない人には聞きなれない言葉ですが、皆さんはどんな絵画か想像できますか?

写実絵画とは簡単に言うと人間の目で見たままを描いている絵画のことです。

そのリアルさに絵画を見た人は皆声を揃えて「まるで写真のよう」と言ってしまうそうですが、実際にホキ美術館で作品を間近で見ていると、被写体の息遣いが、心音が聞こえるような…写真とはまた違う独特な存在感を感じます。

島村信之「願う」(2022年)

ホキ美術館の館内は絵画の魅力を最大限に引き出せるよう、白を基調とした優しいシンプルな創りになっています。

それに反動するかのように外観はまさに「突き抜けた」、とてもインパクトのある創り。

館長のこだわりを感じます。

ホキ美術館
インパクトのある外観

現実世界を描いているだけあって写実絵画は感情移入がしやすく、描かれている人物の人生や感情を思わず想像してしまいます。

絵や芸術に精通していない方でも飽きずにずっと見ていられますよ。

ホキ美術館で、写実絵画の世界を体験してみてはいかがでしょうか。

【住所】千葉市緑区あすみが丘東3丁目15
【期間】2025年5月28日(水) 〜11月10日(月) 10時〜17時30分 ※入館は17時迄
【金額】一般2,100円/高校生・大学生・65歳以上1,600円/中学生1,000円/小学生以下800円(保護者1人につき2人まで無料)
【休館日】火曜日(火曜日が祝日の場合開館、翌日休館)
【お問合せ】043-205-1500
【HP】→ホキ美術館

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