高津新田のカラスビシャの様子

カラスの的を射りその年の豊凶を占う

 日本では古来から弓射行事が行われていますね。

実は八千代市にも古くから伝わる新年の弓射行事があるのをご存じですか?

 毎年1月20日には高津比咩神社で鬼のような文字の的(写真参照)を射つ高津のハツカビシャが、2月11日には八千代台西にある諏訪神社でカラスが描かれた的を射つ高津新田のカラスビシャが行われています。

高津比咩神社のハツカビシャの的

 高津新田のカラスビシャの弓神事の後にはオトウワタシという当番の引き継ぎ式や、女性による祝い唄が歌われたりと、独特な伝統を感じる貴重な行事となっています。(八千代市指定文化財)

オトウワタシでは新旧当番が向かい合いお神酒を飲み、塩をつけた大根で頭をこすりオビシャの当番名簿を新当番の襟に入れます。

オトウワタシの様子

 起源はどちらも明らかになってはいないのですが、高津では御神体に納められていた木箱に宝永八年 (一七一一)の「高津大明神奉社帳」と元文二年(一七三七) の「高津大明神奉社当番覚帳」の二冊が見つかっており、少なくとも 一七一一年にはオビシャが行われていることがわかっています。

高津新田は、このような資料が残ってはいませんが、 一六七六年に成立した村であることから、それ以降に始まったと考えられます。

高津新田カラスビシャ

【日時】2024年2月11日(日) 9時頃〜 ※当日は一般の方の見学も可能です
【場所】諏訪神社(八千代市八千代台西9丁目3番15号)
【問い合わせ】047-481-0304(八千代市教育委員会文化・スポーツ課文化財班)

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