2月4日は立春。冬が極まり春の気配が立ち始める日です。節分で家の厄を払い終わり、今日からお雛様を飾るご家庭もいらっしゃることでしょう。
印西市にある藤沢人形工房の雛人形は伝統的な技術・技法により制作されており、「千葉県伝統的工芸品」として指定されています。お店には昔ながらのお雛様が煌びやかに並びます。
雛匠の相澤秀昭さんは現在76歳。約50年前、神奈川県藤沢市で雛匠であったお兄さんの師事のもと、雛人形の制作に携わるようになりました。1975年に印西市大森で藤沢人形工房を創業し、雛人形をはじめ、五月人形や羽子板などの日本の伝統に基づいた一生にひとつの贈り物を数多く制作しています。
物作りの心を代々受け継ぐ
物作りの心は代々受け継がれているもので、お父様は100歳まで現役で活躍した栃木県の伝統工芸士の土鈴(どれい)職人でした。遠方からお客様が訪れるほどの人気職人で、お盆とお正月以外はいつもお仕事をされていたそうです。形は違えど同じ地域の伝統的工芸士として仕事をされていることに血筋を感じますね。
ZOZOチャンピオンシップでは副賞景品に
2021年10月にアコーディア・ゴルフ習志野CC(印西市)で開催されたZOZOチャンピオンシップでは藤沢人形工房の雛人形が副賞として優勝者の松山英樹選手に贈られました。
雛人形はHina Doll【ひなどーる】として海外にも浸透している日本の代表的な文化です。
外国人選手が多く出場する本大会で日本の文化・魅力を伝える良い機会になったことでしょう。
伝えたいこと
雛人形は平安時代から伝わる日本の伝統文化で、病気や災いから身を守ってくれる、いわば身代わりです。多様化していく世の中で、伝統に基づいた雛人形を作り続け、次の世代に受け継いでいくのが私の役目だと思っています。(相澤さん)
藤沢人形工房
【住所】印西市大森3279-1(駐車場有)
【営業時間】9:30~18:30
【電話】☎︎0476-42-5511
【HP】藤沢人形工房