布団の入れ替えの季節ですね。

八千代台で今年で創業64年を迎える寝具店、小林寝具店さんに昨今の布団の状況についてお話を伺ってきました。

質の良い睡眠を取るためには布団の定期的なメンテナンスが必要です

【小林さん】
現代では、室内の温度調節が容易になりましたが、掛布団は季節の変わり目や気温の変化に応じて合掛(春・秋)、肌掛(夏)と薄くしていくのが一般的です。

質の良い睡眠を取るためには毎日肌に触れる布団を定期的に天日干しや掃除機がけを行うことが極めて重要です。

 ポリエステル、ウレタンなど 化学繊維を含んだ布団は湿気が繊維の間に溜まりやすいため、カビの発生原因になりますので、定期的に布団と畳や床面の間に風を当てることをお勧めします。

何より天気の良い日に天日干しをすることで、紫外線による殺菌効果があります。

小林寝具店では、綿・羽毛・羊毛・シルクなどの天然素材を使ったオーダー寝具をご提供

通年使用する敷布団の中でも綿布団は、天然素材の綿が持つ優れた吸湿性と放湿性を最大限に活かすことができます。

また、綿布団のお手入れをする際に綿100%だと思っていたものが打ち直しを依頼した際に化学繊維が混じっていた…ということも多いので、購入の際には注意しましょう。

 小林寝具店では、綿・羽毛・羊毛・シルクなどの天然素材を中心に、サイズを自由にカスタマイズできるオーダー綿布団・羽毛布団・カバーを提供し、お手入れも行っています。

綿布団

 天日に干すと綿がふんわり膨らみ、身体にやさしい寝心地を提供してくれます。

吸湿性、放湿性に優れ、蒸れないのが特徴です。敷布団は体重がかかるところを厚く仕立ててあり、腰痛を抱える方にも適しています。

唯一打ち直しが可能な布団です。

打ち直しとは、側生地を変え、布団の中の綿を取り出して熱処理し、一枚一枚シート状にするのでベビー布団や座布団などに作り替えることもできます。

定期的な打ち直しによってふんわりした布団に復活させることができます。

敷布団は3年に1回、掛け布団は5年に1回が打ち直しの目安です。

羽毛布

 耐久性が高く、軽くて扱いやすい人気の布団です。

体温を調節しやすく、暖かい季節には通気性を活かして快適な涼しさを提供し、寒い季節には保温性を発揮して暖かさを保ちます。

しかし、湿度の高い環境には弱いので、定期的に陰干しや部屋の換気を行いましょう。

リフォームの際には、中の羽毛を取り出して洗浄し、ふわふわになった羽毛を新しい側生地に入れるので、新品同様になります。

リフォームは10年に1回が目安です。

小林寝具店では羽毛が片寄りにくいオリジナルのキルト仕様もご用意しております。

羊毛布団

羊毛は湿気を吸収しやすく、同時に放湿性があります。

この特性により、寝具内の湿気をコントロールし、カビやダニの繁殖を防ぎ、湿気がこもることで起こる不快感や匂いを軽減します。

そのため、布団を干すことが出来ない人や忙しい人にも向いている素材です。

また、扇風機やエアコンの送風に当てるだけでも湿気を取ることができます。

天日干しをすればより効果がありますが、一度へたると戻りにくく、綿・羽毛布団と異なり、羊毛布団はリフォームができませんので、3年〜5年が買い替えの時期となります。

『いいもの』を長く使い続けてほしい

おすすめの寝具の組み合わせは、敷布団を綿、掛け布団を羽毛にする組み合わせ。

 日本の気候に合った、古来から使われてきた綿布団、質の高い日本製の羽毛布団。

中身にどんな素材が入っているか興味を持っていただけたらと思います。

布団に合わせて寝るのか、身体に布団を合わせて寝るのかで、睡眠の質は大きく変わります。

毎日肌に触れるものであるからこそ、天然素材を使った身体にも環境にも優しい、お手入れができる『いいもの』を長く使い続けてほしいと私たちは思っています。

【八千代市】小林寝具店

【住所】八千代市八千代台東3-5-1
【営業時間】10時〜18時(日曜、第2・3月曜定休)
【電話】☎047-482-2025

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