人間のエゴにより増え続ける保護犬・猫

 2021年より殺処分ゼロを維持していた茨城県に今年の2月に殺処分再会の危機がありました。
 茨城県を拠点に県を跨ぎ、保護犬・猫の譲渡活動をしているNPO法人ポチたま会はこの危機を回避・周知すべく、白井市役所でも譲渡会を開催するようになりました。
 「保護犬・猫が増え続けており、保護シェルターがどうにもならないところまできているということです。」とポチたま会の正会員Kさん。
 ポチたま会は正会員(活動する会員)は46名、賛助会員は約150名で成り立っています。
遺棄された犬猫の保護・健康管理・人馴れのトレーニング・おさんぽ・譲渡会の運営…ただ動物が好き、可哀想だから、という気持ちだけではやっていけないような重労働な活動内容でした。
また、ワクチンや去勢費用など、犬猫の医療費は近年ひっ迫しており、募金では十分にまかなえないこともあるそうです。

多頭飼育崩壊の現場

 近年話題になる多頭飼育崩壊。ポチたま会でも今年になって4ヶ月間で2度、独居の高齢者の家で猫の多頭飼育崩壊が発生し、屋根裏まで子猫を捕獲しにいったそうです。(猫は約2ヶ月の期間を経て一度で3〜8匹ほど出産する)
 「動物を飼育する立場になったのであれば、飼った時に施すべき処置(不妊去勢)をすることで、人間の都合により身勝手に失われていく命を減らすことができます。」

保護犬・猫全てを受け入れられない現状

 保護された犬猫は会員の預かりスタッフに迎えられるか、取手市にある「ポチたまハウス」に入居し、家犬・猫になるための修行をします。
ポチたまハウスは常に満室で、保護された子を全て受け入れられないのが現状。
一匹が譲渡され、空室になるとすぐに新しい子がセンターから入居します。
 「譲渡の際はワクチン・血液検査・不妊去勢費用などの健康管理費用が発生します。『もらってあげるのに無料じゃないの!?』という方もかつてはいましたが、現在は理解されてきています。」
それでも日本は世界的に見て動物愛護においてかなり遅れているそう。

便利な譲渡システム

 譲渡会にいた犬は中型犬や大型犬が多く(子犬は家でのお見合いのみ対応)、猫はむっちりとしたキジトラと黒白の子が多かったです。
ポチたま会で保護している子はホームページの一覧で確認でき、会員のブログで現在の状態を見ることができます。
お問合せから希望する犬猫のタイプなどを伝えれば、お勧めの犬猫を紹介することも可能です。
 「希望された方全員にすぐ譲渡ができるわけはありません。譲渡された犬猫が二度と不幸になることがないよう、犬猫が健康状態を保ちながら安心して楽しく生涯を過ごせるお家にのみ譲渡します。」

編集者あとがき

 譲渡会場は和気藹々としており、会員の方は一匹一匹の名前も、境遇も、現在の精神状態も、しっかりと覚えており、尋ねると丁寧に説明してくれました。
ペットを迎えたい方は譲渡会に足を運ぶことで、運命的な出会いがあるのと同時に、なぜ彼らがここにいるのか、一匹一匹のストーリを知ることで、今一度自分が、家族が、飼い主として本当にふさわしいのかを深く考える機会にもなるかと思います。

NPO法人ポチたま会

【会場】※会場変更・中止になる場合あり。都度HPをご確認ください。
第1日曜日………白井市役所(白井市復1123)
第2・3日曜日…取手市役所(取手市寺田5139)
第4日曜日………龍ヶ崎市役所(龍ヶ崎市3710)
【開催時間】11:00〜14:00
【電話】090-1796-3673(峯岸)
【HP】NPO法人ポチたま会ホームページ

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