芳澤ガーデンギャラリーにて「さかざきちはる ペンギンアパートメント」が開催
6月15日は「千葉県民の日」。そして、今年は千葉県誕生150周年という記念すべき節目の年でもあります。
そんな我ら千葉県民が誇る千葉県のマスコットキャラクターチーバくん。
彼の作者であるイラストレーター坂崎千春(さかざきちはる)さんの原画展覧会「ペンギンアパートメント」が市川市にある芳澤ガーデンギャラリーで開催されています。
【銀】【森】【虹】【空】【画家】の5つのテーマの題材で描かれた坂崎さんのライフワークであるペンギンのイラストレーションが、前・後期それぞれ500点ずつに分けて展示されます。
前期展覧会時に、坂崎さんを取材させていただきました。
(坂)=坂崎さん
坂崎さんは様々な企業のキャラクターを制作されてきましたが、
中でも思い入れのあるキャラクターはいますか?
(坂)JR東日本のSuicaのペンギンです。
キャラクターデザインとして初めていただいた大きなお仕事で、販促ツールやグッズなど制作は多義に渡り、様々な経験を積むことができました。
このお仕事がきっかけでお声がかかることも増えていったので、沢山のご縁を繋げてくれた思い入れのあるキャラクターです。
坂崎さんが出版した「ペンギンゴコロ」という絵本が広告代理店の方の目に留り、直接依頼を頂いたことがSuicaのペンギンの始まりだそうです。
ペンギンアパートメントでは様々な動物と戯れるペンギンが描かれていますが、
中でも猫と戯れてるペンギンは一際楽しそうですね。
(坂)ペンギンには自分自身を投影(擬人化)している部分もあります。
私が猫好きなのでペンギンと猫を描いているようで、私と猫を描いていたりもします。
反対に微妙な距離感と表情で描かれているペンギンと動物もいたりして、そのギャップが面白かったです。それには坂崎さんのそれぞれの動物に対する感情や好奇心が投影されているのですね。
お休みの日はなにをしていますか?
(坂)イラストレーターは体力が必要な仕事なので、体力を落とさないよう筋トレやストレッチをしています。
あとは猫をブラッシングしたりですかね。
最近はお花にもハマっていて、仕事で部屋が散らかっていても週一入れ替えでお花を飾るようにしています。
忙しくても、生きているものがそこにあると元気がもらえます。
会場の入口には坂崎さん御用達のお花屋さんにオーダーした展覧会をイメージしたお花も飾られていました。
チーバくんに一言お願いします。
(坂)私の手元を離れた後は県民の方に育てていただき、いい子に育ってくれたなぁと思っています。
チーバくんに限らず作成したキャラクターは自分の子供のような存在です。
これからもたくさんの世代に愛され、素敵でいられるようサポートしていきたいです。
筆者あとがき
前期展示では原画の作成過程を収めた動画なども展示されていました。
フォルムを意識する坂崎さんならではの独特な手法で作られていく手の込んだ制作過程は興味深かったです。
「ペンギンアパートメント」は、日本一見慣れたペンギンの知らなかった表情やプライベートな場面を覗いたような気分になれます。
後期はどのような展示になるのか楽しみですね。
市川市芳澤ガーデンギャラリー さかざきちはる ペンギンアパートメント
【日時】(前期)4月21日(金)~5月28日(日)・(後期)5月30日(火)~7月9日(日)
9時30分〜16時30分(最終入館16時迄)
【住所】市川市芳澤ガーデンギャラリー(市川市真間5-1-18)
【入館料】一般700円/65歳以上600円/中学生以下無料
【休館日】月曜日
【問い合わせ】047-374-7687
【HP】https://www.tekona.net/yoshizawa/event_detail.php?id=1885