プラネタリウム100周年目前
プラネタリウムがドイツで発明されてから、来年で100周年を迎えます。
子供の頃、プラネタリウムをきっかけに誰でも1度は宇宙や星座について興味や疑問を持ち、星や月を観察した記憶があるのではないでしょうか。 しかし、時が経ち大人になるにつれて目の前のことで精一杯の生活になると、地上の星を見上げて思いを馳せることも少なくなりました。
白井市文化センターにあるプラネタリウムでは大人も子供もいつでも宇宙や天文の世界に入り込める様々な企画を行っています。
「宇宙の不思議や私たちが宇宙に存在していること、そして天文学者から発表される情報を噛み砕いて、皆様にわかりやすく伝えるのが私たちの役目です」と、プラネタリウムのスタッフの方が熱く語ってくれました。
創立28周年を迎える
白井町制施行30周年を記念して建てられた白井市文化センターは7月で創立28周年を迎えます。当初は子供たちに宇宙を見せたいという白井町長の想いから天体観望室が作られる予定でしたが、昼夜・雨天問わず学校の学習としても、一般の方も使うことのできるプラネタリウムに設計が変更になりました。
細やかな視点で運営
創立当初は日本各所にあるプラネタリウムから運営の 基礎を学び、白井らしいプラネタリウムを作っていきました。現在はスタッフ6人で意見を出し合いながら、投映の企画などを立てています。マタニティ向けのイベント投映(後述参照)や、館内にベビーベッドが用意されていたりと、女性の目線も活かされているように感じました。
館内には宇宙や季節の星座の最新情報がわかりやすく記載されている手作りのチラシが設置されています。今年は太陽系の惑星を同じ時刻に全て見ることができる年まわりだそうです。(6月末の夜明け前と12月末の夕方)
ライフステージに応じた様々な投映
「生まれる前から星になる前まで」をテーマに、ライフステージに応じた様々な投映を開催しています。とくに産前・産後にも来られるマタニティ向けの投映に力を入れており、「にんさんぷラネタリウム with 図書館」は、絵本の読み聞かせと星の誕生のお話を盛り込んだCDコンサートで、リラクゼーションのようなひとときを楽しむことができます。他にも気兼ねなく小さなお子様が楽しめる「ひよこプラネタリウム」、懐かしい音楽と共にお届けするシニア向けの「プラチナアワー」、ドームを貸切り、好きな星空を眺める究極の個人向け「あなただけのプラネタリウム」等のプログラムが用意されています。
プラチナアワー
今回はシニア向けの投映「プラチナアワー」に参加してきました。懐かしいヒット曲とともに、夜空に現れる星座の絵を見ていたら、小学生の頃林間学校で初めて見たプラネタリウムの記憶が蘇りました。まるで星空を渡って昔にタイムスリップしたような気分に。
宇宙までひとっ飛びして太陽系の惑星を見渡す演出(通称・神の目線)があったのですが、自分の悩みなんて、存在なんて、とてもちっぽけなものなんだよなあとか、つい考えてしまいました。
無数の星の点から生き物の姿や物語を創造した当時の人々の想像力の豊かさには驚きますよね。今年は白井市文化センター プラネタリウムに足を運んで宇宙や星座の知見を広げ、夏の夜空を見渡してみませんか。
白井市文化センター プラネタリウム
【住所】白井市復1148-8
【料金】大人350円・高校生以下160円
【電話】047-492-1125
【HP】白井市文化センター プラネタリウム