市川市にある法華経寺とその周辺の緑豊かな地域には、お寺が多く点在しています。お寺までの参道は舗装されて歩きやすく、途中には休憩処などもあり、ちょっとした旅気分が味わえます。緑に囲まれ、古都のような落ち着いた市川に出かけましょう。
日蓮宗大本山 正中山法華経寺(しょうちゅうざんほけきょうじ)
鎌倉時代の高僧・日蓮大聖人の足跡が認められる日蓮宗の大本山です。正中山と書かれた仁王門(赤門)をくぐると、広い境内には寺院伽藍(僧侶の修行場、寺院または寺院の主要建物群)の法華堂、祖師堂、五重塔をはじめとした重要文化財がたくさん残されています。
祖師堂は国の指定重要文化財に指定されており、本堂には日蓮聖人像が安置されています。また、色合いがめずらしく、江戸時代初期の建築様式が残されている五重塔も国指定重要文化財です。そして、聖教殿には、祖師日蓮の書いた「立正安国論」(国宝※但し展覧はされていません)の原本が大切に保管されています。重要な文化財があり、歴史を感じますね。
①中山参道総門
法華経寺へ続く参道を歩いていると大きな中山参道総門が見えてきます。どっしりとした造りが圧巻です。色が黒いので黒門と呼ばれていて、明確ではないそうですが江戸初期に建てられたと考えられています。
②清華園(せいかえん)
江戸時代に地元で文具店を営んでいた石井家より寄贈された民家と庭園で、園内は遊歩道やちょっと休憩できる四阿(あずまや)などがあります。緑に囲まれた庭が情緒豊か。
【開館日】金・土・日曜日
【開館時間】9時30分〜16時30分(建物入館は16時迄)
③遠壽院(おんじゅいん)
約400年の歴史と伝統のあるお寺。毎年11月から2月10日まで荒行といわれる厳しい修行が行われています。身が引き締まる感じですね。
④四足門(しそくもん)
法華堂の前に立つ門で、建築年代は室町時代後期と考えられています。
⑤聖教殿(しょうぎょうでん)
四足門、法華経堂のわき道から緑の森を抜けたところに現れる聖教殿は昭和6(1931)年に建てられ、建築様式は、インドの仏塔形式を取り入れています。海外を訪れたような気分になります。
⑥東山魁夷記念館
20世紀を代表する日本画の巨匠、東山魁夷の名前はご存知の方も多いと思います。画伯は市川に50年余り住み、この地で創作活動をしていました。かわいらしいヨーロッパ風の素敵な美術館で芸術に触れてみましょう。
【住所】市川市中山1-16-2
【開館時間】10時〜17時(入館は16時30分迄)
【休館日】毎週月曜日(祝休日の場合は開館し、翌平日が休館)
【入館料】一般520円、65歳以上410円、高校・大学生260円、中学生以下無料
【お問合せ】☎︎047-333-2011
市川中山周辺へのアクセス
JR総武線「下総中山駅」下車、徒歩10分
京成線「京成中山駅」下車、徒歩5分
*見学の際には、大切な文化財、動植物を傷つけたり、持ち出さないでください。また住宅街に隣接していますので、気持ちよく見学ができるようご配慮ください。