【佐倉市】自分の行動を見つめ直す 宝樹院で写経を体験

ゆとりのある時間をとれていますか

 日々の中で、やりたいことや成し遂げたいことはあるけれど、時間や体力、なまけた気持ちに負けて手をつけられず、達成できず、気がつけば一日が終わっている…やるせない日々を過ごしていませんか。

そんな時は一旦心を落ち着けて、自分の行動を見つめ直す時なのかもしれません。

 今回は佐倉市にある宝樹院で体験してきた写経会のレポートをご紹介。

精神統一に効果があると聞く写経って一体どんなものなんだろうか。

まさに最近焦燥感とやるせなさに駆られている日々を過ごしている筆者はちょっと興味がありました。

 宝樹院は住職さんの法話と交えて坐禅や写経など禅の修行体験ができるお寺です。

宝樹院の坐禅体験レポートこちら↓↓↓↓
▶︎【佐倉市】移りゆく時代の中、自分を見つめ直す 佐倉で坐禅体験

久しぶりに伺いましたが、境内は相変わらず緑豊かで朝露がきらめく澄んだ空間でした。

誰でも参加できます

 写経会は毎月第3日曜日の午前8時から一時間ほど開催されます。

本堂の玄関に着くと加藤住職が迎えてくれました。中に案内され、仏壇に手を合わせお焼香をしたら、手前に置かれた2種類の写経用紙のうち一つを選び席につきます。

すると、加藤住職から説明がありました。

写経
それぞれ内容が違います

加藤住職からのお言葉

 字の上手い下手は関係ありません。文字の一点一画に気持ちを込めてお写経してください。

早い人だと30分くらいで書きあげてしまいますが、時間内にできないようであれば、持ち帰って自宅でやっていただいても、次回の写経会で続きをやっていただいてもかまいません。

 書院に移ったら各自写経を進めていきます。

写経会
皆さん黙々と取り組みます

集中力との戦い

 写経用紙を開くと薄く細い字で書かれた般若心経がずらりと現れました。深呼吸をして姿勢を正し、字をなぞっていきます。

 一行目は丁寧に書けましたが、早くも二行目から集中力が切れた筆者…。

なにもせず無心になることに徹する坐禅とは違い、目の前の課題をこなしながら無心を目指す写経はまさに修行であり、人生のようです。

 なぜか不思議と心の中で蓋をしていたことを思い返してモヤモヤしてしまい、そのせいか後半になるに連れてだんだん字がブレて太くなっていきました。

 う〜ん…時間内に書き上げることはできたけど、掴みがなく、どこか不安全燃焼。

書き上げた写経は願い事を書いて仏壇に納め、後日お焚き上げされます。

写経
恥ずかしすぎる…

二回目の気づき

 写経用紙を一枚持ち帰らせていただいて、家でもやってみることに。二回目の写経ではまた違った気づきがありました。

 まず、筆は細いほうがにじまなくストレスがないです。

そして、集中力が切れて邪念が入りそうになったら、書いている漢字の作りや意味に意識を向けると自分から意識が離れ、少し無心に近づけたような気がしました。

回数をこなすことで感じることや効果が変わりそうです。

 一回目では自分の生活の縮図を見せられたようで、二回目では自分の対処法と向き合えたような気がしました。

 人生と同じく書いたらやり直しのきかない写経を極めることで、生活の中にも反映されていくのではないでしょうか。

あとがき

参加者の中には初参加の方や10年通い続けている常連の方もいらっしゃいました。

始めたきっかけは無心になれることを始めたくて…怒りっぽい性格を変えたくて…という様々なもの。

 写経にかかわらず何事もやらされている、というのではなく、やらせていただくという謙虚な気持ちを持つことが自分を成長させると思っています。

という参加者の言葉が印象に残りました。

●月例行事
◯第1日曜日……8時〜9時半
  坐禅法話会…坐禅・法話・茶礼
◯第2日曜日……18時〜19時
  昏鐘坐禅会…坐禅
◯第3日曜日……8時〜9時
  写経会………筆又は筆ペン持参
◯第4日曜日……6時〜7時半
  暁天坐禅会…坐禅・作務・粥座

宝樹院の坐禅体験レポートはこちら↓↓↓↓
▶︎【佐倉市】移りゆく時代の中、自分を見つめ直す 佐倉で坐禅体験

宝樹院
【住所】佐倉市上座1041
【アクセス】京成ユーカリが丘駅より徒歩約15分
【駐車場】50台
【お問合せ】☎︎043-487-6505
【HP】https://houjuin1353.com/

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