誰しも日々悩んだり、行き詰まりを感じる時があります。そんな時、坐禅を組み心を研ぎ澄まし、自分を見つめ直してみませんか。
京成ユーカリが丘駅北口から住宅地の細道を進んで行くと、宝樹院というお寺があります。日曜日の早朝に定期的に坐禅会が開催されていると聞き、3月3日に体験してきました。
取材日はあいにくの雨でしたが、坐禅会開始の30分前には既にお堂は坐禅を組む人でいっぱい。住職の加藤さんの案内で座布団と仏典を拝借し、足を組み座り、静寂とした雰囲気の中坐禅会が開始されました。
※坐禅中は私語、無駄な動作は厳禁です。
最初に加藤住職から坐禅についての説明があります。
「まず、約1m先の一点をしっかりと見つめます。吸って、吐いて…自分の呼吸を意識することで、生きていることを再認識します。呼吸を落ち着かせることにより、心も自然と落ち着いていきます。」
坐禅の時間はお線香が消えるまでの20分間。その後、お経を読み、また坐禅を組みます。希望者は巡回する住職に合掌することで、警策(けいさく)で肩を叩いてもらえます。坐禅といえば無心になり姿勢がブレると後ろから叩かれるイメージがありますが、現代の生活様式の変化により正式に足を組まなくとも、正座でも、椅子を利用して坐ることも認められており、警策は自己申告制で叩いてもらうお寺が多いそうです。また、警策には「注意する」「励ます」という意味があります。気持ちが落ち着かなかったり、眠気を催した時、喝を入れてもらいたい方はお願いしましょう。他にも坐禅について細かな指導があります。坐禅会の後は加藤住職からの法話があり、茶礼ではお茶をいただき皆で和やかに懇談します。
坐禅で言う「無」とは「なにも考えないこと」ではなく、変化をよしとし『本来の自分』にすぐ戻ることにあるそうです。是非ご自身で坐禅を通して「無」を体験してみてください。
加藤住職からのお言葉
坐禅の基本を身につける気持ちで、まずは体験してみてください。基本が身につけば、自宅でも通勤中の電車 の中でも、生活の中に取り 入れることが可能です。ただ坐禅を組むだけでなく、自らを研ぎ澄ますことにより自身を取り巻く日々の生活の中の変化|四季、周囲の人、道ばたの小さな花などにも気付くことが心の充実にも繋がります。皆さんのこれからの人生を考えるヒントに繋がればと思っております。坐禅会の後は、緑豊かな境内をゆっくり観賞し、四季の変化を感じながらお帰りください。
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平成から令和へ…世の中はとめどなく変化していきます。そんな忙しい生活の中で身体も精神も束縛から解き放ち、20分でも自分を見つめる時間は貴重なものになってくるでしょう。毎日の生活の中に坐禅を取り込むことにより自分の中の気付きと心の自由は増えていくのではないでしょうか。(うき実)
●月例行事
◯第1日曜日……8時〜9時半
坐禅法話会…坐禅・法話・茶礼
◯第2日曜日……18時〜19時
昏鐘坐禅会…坐禅
◯第3日曜日……8時〜9時
写経会………筆又は筆ペン持参
◯第4日曜日……6時〜7時半
暁天坐禅会…坐禅・作務・粥座
●坐禅会の予約は不要です。
●5人以上の参加はお電話ください。●遅刻は厳禁です。
●初めて体験される方は坐禅の説明が あるので、開始30分前には会場に着く ようにし、住職の指示に従いましょう。
●坐禅体験は原則無料です。お気持ち でお布施を納めることも可能です。
宝樹院
【住所】佐倉市上座1041
【アクセス】京成ユーカリが丘駅より徒歩約15分
【駐車場】50台
【お問合せ】☎︎043-487-6505
【HP】https://houjuin1353.com/